東京〜現実歪曲フィールド界隈

東京で外資系企業の営業で働く人

第5章(4)化学的思考の四つの態度

世界が線形でなかったとき、
私たちは用意の仕方を変える。
方法は変えない。道具も変えない。
変えるのは、こちら側の構えだけだ。
構えとは、4つの態度である。

例外を肯定する

私たちは、例外を嫌う。
予定通り、法則通りであってほしい。
例外はすっきりしない。

だが、化学者は例外を歓迎する。 なぜなら
例外は、いまの理論の綻びであり、
新大陸の一部かもしれないからだ。

もし、例外を否定したら。
予定調和に収まる。
気分がいい。スッキリする。

しかし、その瞬間に、
新しい地図を見落すかもしれない。

例外を意図的に無視したくなるのは、
シンプルにしたいからだ。

シンプル化のリスクを理解する

シンプルを志向するのは、間違ってない。
必要以上に複雑に考える必要はない。

でも、シンプルにするには何かをそぎ落とさなければならない。

無用とそぎ落としたものは、
もともと存在していた条件かもしれない。

世界が条件に依存している以上、
条件を消すと、
世界の一部も自動的に消える。

ぜい肉といえども、
体の一部だった。

問題は、シンプルにすることそのものではない。
そぎ落としたことを忘れてしまうことだ。

シンプル化には、リスクを伴う。

コントロール可能なものに集中する

私たちは、結果がうまくいかない時、不平不満を口にする。
でも、コントロールできない天気に文句を言っても意味がない。

コントロールできないことを議論するのはやめる。
コントロール可能なものに集中する。

化学で、欲しいものを効率的に得るために何をするか?
コントロール可能な条件を最適化する。

実は、化学反応は生成方向の一方通行ではない
A + B → C + D + E + F
という正反応と同時に、
A + B ← C + D + E + F
逆反応も進んでいる。

可逆的な立場をとる

左から右に一方方向に進むように見えるのは、
 右から左の逆反応  左から右の正反応
になっているからだ。
トータルで見て、左から右が優位に立っているだけだ。

もしも、正反応が誤りだと気づいたら、
条件を変更して、逆反応を優位にするか、
最悪の場合は、反応を止めればいい。