東京〜現実歪曲フィールド界隈

東京で外資系企業の営業で働く人

第四章(1)世界は動いている

健康診断を受けることになりました。
血液検査、血圧などを測定しました。
さらに、胸部レントゲン、エコー検査も受けました。
オプションで、CTスキャンMRI検査を受けることにしました。 第一章から第三章では、知的生産ツールについて説明しました。
冒頭の健康診断と知的生産ツールには、実は相関があります。

最初の検査、血液検査、血圧などは検査結果が数字で表され、正常範囲が存在します。これは知的ツールでは、KPIに相当します。

次の検査、胸部レントゲン、エコー検査は、フレームワークに相当します。

オプションのCTスキャンMRIのような3次元画像診断は、ロジックツリーなどの構造化の知的生産ツールに相当します。

検査は繰り返し行われる

健康診断の結果、1ヶ月後に入院が必要になりました。

健康診断で一通りの検査はしたのにも関わらず、入院したら、また同じ検査をすることになりました。たった、1ヶ月前にも関わらずです。

治療の関係で、病院を変わることになっても、また、検査をするでしょう。

入院すると、毎朝、検温、血圧の測定、たまに採血が求められます。 手術後などは、センサーが体に取り付けられて、モニターされます。

なぜ、こうも検査を繰り返すのか。

それは、私たちは生きているからです。
刻一刻と、変化するからです。

良くなっているかもしれないし、悪化していないか心配です。
体の状態を正確に掴むために、検査を繰り返し行います。

世界は動いている

医療行為の検査も、
私たちが知的生産ツールを活用して生活・仕事で最良の判断を試みていることも、
責任の重さや、許容される失敗の範囲は大きく異なりますが、
変化し続けている世界を前に、
状況を把握し、適切に判断し続けるという点では、人間として同じ営みです。

医療における検査の厳密さ、慎重さのレベルを
私たちの生活や仕事にそのまま持ち込むのは、過剰かもしれません。
それでも、変化する世界への認識を新たにしていくべきではないだろうか?
私たちは、今を生きているし、
世界も、動きを止めることはない。

つまり、半年前に行ったSWOT分析
今も有効だと信じて、
戦略を練っている場合ではないのです。
定期的に見返すものなのではないかと、いうことなのです。

まるで頭の中の時計が止まってしまっているかのように、
過去の事実や記憶に囚われてしまって、今現在の認識に影響を及ぼす問題について、
先に私はこう命名しました。

いつまで経っても子ども扱い問題

認知の時計の歪み

顔見知りの年上の方から、
いい大人になっても子ども扱いされる、
私はもう大人で十分成長しているのに。
おそらく、その方のあなたへの認識は、あなたが子どもの頃のままで止まってしまっているのでしょう。
懐かしさの裏返しでしょうが、何か釈然としないものが残ります。

でも、そう思うあなたも、同じようなことをしていませんか?
つまり、対象の変化を無視していませんか?
部下や後輩の成長を、正しく認めていますか?
世の中の変化を、受け入れることができていますか?

私たちは、人間なのですから、どうしても
自分にとって都合のいいこと
自分にとって好きなこと
自分にとって大切なこと
だけを優先してみてしまいがちです。

どんなに意識しても、
なかなか、耳の痛い話や良かれと思って言われたこと、
不都合な現実
不愉快な敗戦状況
などは、観て見ぬふりをしてしまいます。

こうして、認知の時計は歪んでしまいます。
あなたにとっては都合の良い、
対象を子どものままの扱い
にしてしまいやすいのです。

知っていれば対処できる

いつまで経っても子ども扱い

この問題への対処はどうしたら良いでしょうか?
過去の認識が固定化され、
現在の観察に影響を及ぼす、
無意識にやってしまうことへの対応策
はあるのでしょうか?

このブログの読者は、
実はその対策が、できています。
なぜならば、あなたは、
「いつまで経っても子ども扱い」という問題を知っているから。

知らないと知っているでは大きな違いです。
認識の誤りに、気がつくきっかけを
持っているからです。
あとはそれを、仕組みに落とし込むだけのこと。

GTDで言うところの週次レビューは、この問題に対する一つの回答です。
定期的に、対象を、フラットに、謙虚に、見つめ直す。
自分の認識が、過去の時点で止まっていないだろうか?
世界の変化に対応できているだろうか?

有効期限と定期検査

見積書には、通常、有効期限があります。
ある一定の環境下での価格提示ですから、時限的な有効期限を設定する必要があるからです。
食料品だけでなく、工業原料にも、使用期限、品質保証期間というものがあります。
工場も、定期的に生産を止めて、点検・確認をします。「定修」といいます。
運転免許証など、各種ライセンスも定期的な更新が求められます。
そして、定期健康診断。

このようにして、私たちは、仕組みの中で、「いつまで経っても子ども扱い問題」に対応しています。
ですから、同じように、仕組みで、
あなたの生活・仕事でしていることも、
定期的に、動いている世界と生きている私への確認
をするのが良いのではないでしょうか?